恐怖症の正体

世のなかには、無数の恐怖症の症状があります。たとえば、揺れるものがとにかく怖いと感じる症状、あるいは音が怖いと感じる人、極度の潔癖症などは、不潔を怖がる症状だと言えるのです。

なぜ数えきれないくらいの恐怖症があるかというと、本当のところ、怖がっている対象は何でもいいからなのです。恐怖症の目的は、怖がることそのものにあるからです。

ではなぜ、怖がる必要があるのかということですが、幼い頃から蓄積してしまった恐怖の感情を利用して、本人の人生を大変な事態に陥れることを画策しているからです。

その背後にある本当の目的は、そうした苦しんでいる人生を親に見せつけて、相手のせいにして鬱積した気持ちをぶつける代わりにしようとしているということです。

私はそれを「問題行動」と呼ぶことにしています。あらゆる問題行動のうちでも、上述した恐怖症というのは群を抜いて人生を破壊してしまいます。

もしも、何か心当たりがあるという場合には、セラピーを受けることをお勧めします。この問題行動は、心療内科などで処方してもらう薬などでは決して解決することはありません。

恐怖を感じるように強いているのは、他でもない自分自身だったと気づくことができた人は、そこから何かしらの癒しが始まるはずですね。