本当の自己との出会い!

誰もが幼い時に、親という歪んだ鏡が返してきた自分に対する印象を集め、蓄積していくのですが、そうやっておびただしい数の様々な印象によって、自己イメージを作り上げてしまうのです。

その自己イメージがいいものであろうと、悪いものであろうと、それを使ってアイデンティティを確立していこうとするのです。その結果、「私」という自我をでっち上げてしまうのです。

結局、私たちは自己イメージを自分自身と固く信じてしまったために、死ぬまで自分自身の本当の姿を知らずにいるということです。

比較的肯定的な自己イメージを沢山持っている人は、それなりに恵まれた人生を送れるかもしれませんし、逆に否定的な自己イメージが多ければ、苦労が絶えない人生になる可能性が高いのです。

けれども、どんな自己イメージであろうと、それが作り上げられたかりそめの自己像であるために、人は根本的な不安感を拭い去ることはできないのです。

自分が何かを知らずにいながら、不安や恐怖から解放された至福の中にいられるはずもありません。だから本当に気づかねばならないことは、自分とは一体なにか?ということです。

それには、自分の外側にある他人という歪んだ鏡を見ることをやめて、眼を閉じて自分の内側深くへと入っていくことです。そしていつかは本当の自己との出会いを果たすことが…。

できるといいなあ…