クライアントさんとセッションでお話しをしていて気づくのですが、子供の頃に「親は絶対」という感覚を持って生活していたという場合が意外にも多いのです。
まっさらなマインドの状態で生まれてくる赤ちゃんが、一体どういうわけでこの「親は絶対」という考えを持つようになるのでしょうか?
確かに、親がいなければ子供はどうすることもできないし、親に見捨てられたら生きてはいけないのも事実ですが、だからと言って誰でもが「親は絶対」を持つわけでもありません。
この「親は絶対」というのは、もう少し分かりやすい言葉で補足するなら、「親はいつも正しい、親の言うことを聞いておけば間違いない」のようなものですね。
そのように親のことを見るようになってしまう一つの要因として、それを親自身から教わったということが可能性としてあるかもしれません。
けれども、子供もバカではありませんので、ただそう言われたからといって、いつまでもそれを信じていられるはずもないのです。
クライアントさんによっては、ある程度の年齢になってもまだ「親は絶対」を持ち続けていたという場合もあるくらいですから、別の要因を考えてみる必要がありそうです。
他にどんな要因が考えられるか?実はその考えを作ったのは、親というよりも子供自身だったと考えることもできるのです。その理由は、自分を危険な目に遭わないようにさせる目的で。
つまり、親に逆らって自分の正直な気持ちを言うことが危険だと感じていたとすれば、逆らうような気持ちがそもそも浮かんでこないようにさせればいいわけです。
だからこそ、一度「親は絶対」を作ってしまえば、自動的に親の言いなりになる自分でいられるということですね。自分でこしらえたこのような命がけの思い込みを一旦作ってしまうと、後で解除するのが大変です。
自分一人で解除するのが難しいと感じる場合には、専門家の力を借りる必要があるかもしれません。お心当たりがあるなら、セッションを受けてみることをお勧めします。