グルジェフの言葉に、次のようなものがあります。
「人の事を考えるな。さもなければ、あなたは決して成長しない。」
長年、セラピストという仕事を続けてきて本当に実感するのですが、苦しんでいる人、人生がうまく行ってない、生き辛いと言う人、こういう人の大多数が人の事ばかり気にしているのです。
誰でも人にどう思われるだろうかということが気になるものですね。けれども、それを気にするあまり、一番大切な自分はどうしたいのかということを犠牲にしてしまうのです。
離婚したら母はどう思うだろうか?がっかりさせてしまうのではないか?とか、今自分が会社を辞めたいと言ったら、周りにどれくらい迷惑がられるだろうか?など。
嫌われるのが怖くて、いつもいい人のフリをしていたり、否定されるのがイヤで頼まれごとは大抵OKしてしまう。こうなると、他人の奴隷のような人生になってしまいます。
何となく思い当たるふしがあるなというあなたに、心底伝えたいことがあります。あなたの人生をどうするかは、あなたに一任されているのです。
あなたの人生は、他の誰かのものではありません。地獄にするも天国にするも、あなた次第だということです。何をするにも、どうすべきかということよりも、どうしたいのかを優先すること。
人の事を考えずに生きたなら、人でなしになってしまうと思っていませんか?そんなことはありません。誰もが自分の人生に手いっぱいで、あなたの人生に興味を持つ暇はないのです。
あなたがあなたらしく生きるためには、人の事を考えていてはいけないのです。そんな余裕はないはずだからです。トータルに生きるなら、人の事は目に入らなくなるのです。
真の慈悲とは、十全に生きたその先にやってくるものでしかないのです。人のことにかまけてる場合ではないということを、繰り返し思い出すことですね。