マインドの自作自演 その2

少しだけ、昨日の補足をしたいと思います。昨日は、マインドが問題とその対処の製作者だということを書きました。そのことをもっと明確にしたいのです。

この世界では常に何かが起きています。ですが、そこにはどんな問題も存在しません。なぜなら、問題というのは思考が介在して初めてあり得ることだからですね。

あなたにマインドがなければ、この世界に何が起ころうとも、そこに問題を見い出すことは不可能なことなのです。マインド(思考)がなければ、理不尽さも惨めさも何もありません。

このことを深く理解することです。誰もが知ってる有名なヒット曲がありますが、それでもそれはマインドの中にしか存在しないということです。

私たちが知覚を使ってこの世界を認識するとき、純粋な外からの情報を取得した後、「必ず」マインドがそこに独自の解釈をしてしまうのです。

その解釈が済んだ後にようやく、本人にその情報が通達されるというわけです。その時に、ヒット曲であることの認識や、自分が理不尽なことを言われたとか、惨めな目に遭ったとか、問題が発見されるのです。

外からの情報をただ取得しただけで、どんなマインドの後処理もなければ、そこにはどんな問題もあるはずもなく、そしてその時に初めて私たちはあるがままのこの世界を見ることができるのです。

起きてる状況の中に問題はないということ、何があろうとです。あなたのマインドが存続するためだけに、あなたに自己防衛をそそのかす、それが問題と対処の連鎖なのです。

そうしたマインドの罠から抜け出すためには、外側を見る代わりに、自分の内側にあるマインドを見続けること。マインドの働きに注意を向け続ければ、マインドはしっぽをつかまれて居心地が悪くなるのです。

問題があっても内面的な対処をせずにいることができるなら、マインドは力を失うことになるはずです。