子供の頃は、何も深く考えることもなく、そこに机があるから見えているんだろうと思っていました。
つまり、「机がそこに存在すること=机が見える」だったわけです。もちろん大人になっても、ずっとこの世界観で生きている人はたくさんいます。
ただし人によっては、学校で物が見える仕組みを教えてもらってからは、上記の式は正しくないと理解できた人もいます。
つまり、机に反射した光が網膜に入って、それが電気信号に変換されて脳に届くことによって、机が見えると感じるのだと。
だからこそ、映像などによって机からやってくる反射光と同じものを人工的に作っても、そこに机があるように見えることになるわけです。
これは、映画の映像であれテレビであれ、パソコンやスマホの画像でも全て同じことです。だから、本当は私たちは机が存在しなくても机を見ることができることを知っているのです。
でも問題はここからです。我々の脳に届く情報は全て電気信号なのです。虫歯のあの痛みや、冷たいものを食べすぎた時のあの腹痛、湿疹ができた時のあの痒みも同じ。
そしてその無味乾燥な電気信号から、どうやってあのフルートの音色や夕焼けの綺麗な色などを感じることができるのかは、誰も知りません。
そんなことはいつか科学者が解明してくれると思っていませんか?私はどうしてもそれはあり得ないと感じます。
それよりは、外側にある何かを見たり聞いたり感じたりしていると言うことが思い込みだと気づいて、おまけに内側(脳)すらなかったとする方がシンプルで美しいと感じてしまうのですね。
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