あなたは生まれたが、しかしほんとうにはまだ生まれていない。再誕生が必要だ。あなたは二度生まれなくてはならない。最初の誕生は、肉体の誕生にすぎない。二度目の誕生こそが真の誕生、スピリチュアルな誕生だ。あなたは自分自身を、真の自分を知らなくてはならない。
by osho
誰もが自分の誕生日を知っているのですが、それは↑上によればたんに肉体の誕生日に過ぎないということですね。
そしていつかは、スピリチュアルな誕生日を迎えなくてはならないと言っています。それは真の自分、自分の本質を知る日ということです。
けれども、私に言わせればその二つの誕生の間にもう一つの誕生があるのです。それが自我の誕生です。
ただし、自我の誕生日というのを何年何月何日と明確に言うことはできません。なぜなら、自我というのは少しずつ少しずつ形成されていくからです。
ある日気がついたら自分の存在に対する自覚があったわけで、その時にはもうすでに自己イメージの原型も出来上がっていたはずです。
自我によって人生が始まるのですが、その一方では苦悩を知ることになるのも自我があってのこと。
そして自我によって一人称という画期的な自覚が発生することで、意識のごく一部が目覚めることになったのです。
ただ残念なことに、自我は自分こそが正真正銘の自分そのものだと思いたいために、真の自分を全力で隠してしまうのです。
そのおかげでスピリチュアルな誕生日はなかなかやってきてくれないのです。それでも誰にとっても例外などなく、いずれはその日が必ず来るのです。
だから大船に乗ったつもりで、ただコトの行方を見守っていればいいだけなのですね。