最近クルマを新しくしたのですが、それでいろいろ気づいたことがあるのです。自分でも意外だったのは、エンジンの音や振動はストレスだったということ。
若い頃からクルマが好きだという自覚があって、もう40年以上に渡ってさまざまなクルマを乗り継いできました。
だからエンジンの音やマフラーから出る排気音も好きに違いないと勝手に思い込んでいたのですね。
ところが、今回生まれて初めてEV(電気自動車)に乗ってみて本当に驚いたのです。実はクルマにまつわる音は自分にとって騒音でしかなかったということ。
EV というのは電気の力でモーターを回して走行するので、エンジンの音もないし、マフラーそのものもありません。
本当にクルマの好きな人からしたら、きっと物足りないと思うのでしょうけれど、私としてはとにかく運転していて気持ちがいいのです。
正直言って、また明日もこのクルマを運転できると思うと嬉しいのです。こんなふうになったのは、全く初めての経験なのです。
私たちは、もしかすると自分の正直な気持ちをあるがままには見ようとしない場合が多々あるのかもしれないですね。
きっとクルマ好きの自分にとって、エンジン音は嫌いということがバレてしまったら、非常に都合が悪かったのでしょう。
大好きな人と長く一緒にいて、自分にとって都合の悪い相手の言動などがあっても、気づかないようにしてしまう可能性があるということです。
その抑圧はいつか表面化して、こんなはずではなかったというような関係性の悪化を招くかもしれません。
だとしたら、日頃からできる限り自分のあらゆる反応に意識的である必要があるということです。それが受け入れるというマインドに近づく方法なのですね。