もしもあなたが何かしらの嫌な思いをすることがあるとしたら、それはあなたがあらかじめ持っていた期待が裏切られたからなのです。
期待というのは、それを意識できている場合もあるし、無意識的な場合もあるので、本人は意外にも分かりづらかったりするのです。
いずれにしても期待があれば、それに対する現実との落差が生まれた時に、思考は「惨め」という烙印を押すのです。
それが冒頭の嫌な思いを生み出すわけですね。自分が惨めでしようがないと思うほど辛く苦しく悲しいことはありません。
それを感じなくさせるために怒りという感情を発生させることも多いのです。実際に怒りを感じた時に、ぜひこのことを検証して見てください。
必ずその怒りの下には、惨めさが隠されていることに気付かされるはずです。そしてその惨めさは、期待値が高ければ高いほど強くなるのです。
周囲に対していつも不満を持っていて、文句ばかり言って怒っている人は、何事につけても期待値が高いということを知ることです。
当の本人は、自分が不服を感じるのは周りのせいだと信じていますが、そのままだといつまでも不平不満ばかりの人生が続くことになるでしょうね。
あなたを不満たらしめているのは、あなたの期待のせいだということです。他人も含めて周囲に高い期待をしている人は、元をただせば自分自身への期待が大きのです。
その理由は自分のままではダメだという自己否定なのです。自己否定と惨めさから解放されたくて、自分への期待値を高くしてしまったのです。
その結果は単純に気持ちの良い清々しい人生からは遠ざかることになるのです。期待があなたを苦しめていることに、もうそろそろ気付くことですね。