「なる」ことから「在る」ことへ

私たちのマインドというのは、いつも何かになろうとして頑張っているのです。人とはこうあるべきという姿になろうとするのです。

目標を定めてそれに向かって進んでいくのです。それを達成することこそが、生きている意味だと思っているのです。

これがマインド、自我の特徴ですね。これだとどうやったって今この瞬間にくつろぐことはできなくなります。

もしもあなたが最大限のリラックスの状態になろうとするなら、リラックスはやって来ないでしょう。なぜなら求めた瞬間に緊張がやってくるからです。

本当のリラックスは、リラックスしようとすることを忘れてしまった時に、初めてやってきてくれます。

それが「在る」ということです。「なる」ことは未来であり、それは緊張を誘発するのです。一方「在る」ことは今この瞬間なのです。

社会の中で生きていこうとすれば、完全に「なる」ことをやめてしまうということはとても難しいことです。

大切なことは、日常的に「なる」ことに生きていることに気づきつつ、チャンスを見つけて「在る」ことの中にくつろいでいられる時間を作ってあげることですね。