意識的であるとは?

私たち人間が他のあらゆる動物と決定的に異なる点は、意識的であることができるというところです。

それは意識が内側に向いている状態を指すのです。多くの人にとって、外側の世界に注意を向けることが普通になっているのです。

けれども、これでは動物と同じ。賢いワンちゃんなら、新聞を取ってきてと頼んだら、その声をしっかり聞き分けて言われた通りのことを実行してくれます。

この時、このワンちゃんは自分がそうしていることに気づいてはいません。この状態を無意識と呼ぶのですが、意識が無いのではなく、自覚がないのです。

自覚とは自分自身に気づいているということなので、これこそが意識的であるということです。

無意識とは意識が眠っている状態と思えば良いのです。私たちの夢の中も、これと全く同じなのです。

それで言うと、動物はずっと夢の中で過ごしているようなものですね。さて、あなたの今日一日を思い返した時、どれだけ意識的でいられたでしょうか?

1%なのか、5%?それとも10%くらい?何か特別なことをせずに、ごく普通の暮らしの中で、50%以上の時間を意識的でい続けられたとしたら、早晩覚醒してしまうかもしれません。

意識的であり続けるとは、そのくらい難しいものです。それでもなるべく習慣のようにして、たとえ忘れてしまったとしてもすぐに自覚を取り戻すようにできれば、この世界の見え方が違ってくると思いますね。