今起きつつあること、これは間違いなく事実ですね。事実というのは、現実として起きていることのことです。
ところが私たちは、それが過去となっても起きたことは事実だと思ってしまうのです。これが一般常識です。
けれども、過去というのは実はもうどこにもないものです。一度起きたことですが、もうどこを探してももう現実にはないことです。
それはデータとして思考が取り扱うものとなったのです。過去データというのは今となっては現実(事実)ではありません。
過去というのは思考がなければ成立しないものなのです。ここをしっかりと見抜くことです。
このことを逆手に取ると、どれほど認めたくない辛く苦しい過去があったとしても、それを変えることができないと思うのは、それを事実だと思っているからなのです。
何度も繰り返しますが、過去はもうすでに事実ではなく思考が取り扱うデータ、つまりイメージになり変わってしまっているのです。
つまり過去というのは、そのイメージを変えることによって変化しうるということ。ここに気づくことができると、支配されていたと思う過去から解放されることができるのです。