抑圧せずに飽きるまでやらせてあげる

何十年も前に私が学生だった頃に、大好きで買った中古のクルマがあったのですが、しばらく乗っているうちにマフラーからビックリするくらいの爆発音がするようになったのです。

そのような現象をバックファイア(正確にはアフターファイアというらしいです)と言って、整備不良のクルマにはかつてよく起きた現象だったのです。

それはエンジンの中で十分に燃焼しきれずに残ってしまったガソリン(生ガス)が、マフラーから出てくる時に空気に触れて爆発する現象なのです。

もちろん最近のクルマではそんなことは起きませんが、F1などのレースカーではまだそれを見かけることができます。

私たちのマインドにも同じようなことがあって、それは十分にやり尽くしていないことがあると、それが後々になって爆発するのです。

たとえば子供の頃にゲームをやりたくて仕方なかったのに、親から強く規制されて十分にできなかった思いが残ってると、なかなかゲームの魅力から解放されないのです。

そうなると、大人になってもダラダラといつまでもゲームをやってしまう習慣だけが残ってしまうということが起きるのです。

大切なことは、やりたいことがあったらできるだけやらせてあげる、飽きるまで没頭させてあげることです。

そうすれば不十分さが消えて、逆にやった感(満足感)が残るので、執着が消えてしまうのです。

それでもやり続けたいのであれば、それはもう本当に好きなことな訳ですから、死ぬまでやらせてあげれば良いのです。