私たちが暮らしているこの世界は全てが二元でできていて、右と左、上と下、善と悪、優と劣、ポジティブとネガティブ、愛と憎という具合です。
そのペアのどちらであれ本当は同等なんだということが分かればいいのですが、そうはいかないのが人間です。
元々動物というのは、快を求めて不快を避けるように本能的にできているので仕方のないことではあるのです。
その上、人間だけがマインドを持ってしまっているため、どちらか片方に非常に強い思い入れを持ってしまっているのです。
ネガティブよりはポジティブを、暗いよりは明るいを、悪よりは善をよしとするのです。その偏りが酷ければそれだけ、苦しむことになるとも知らずに。
どちらにも肩入れせずにちょうどど真ん中にいることを仏陀は中道と呼んだし、非二元というのも二元に非らずなので似てますね。
私は中道の生き方をずっと推してきたのですが、非二元に気づいてからはよりそれが明確になった気がします。
それはなぜかというと、ど真ん中以外は本当は「ない」ということに気づいたからです。これからは、中道よりも非二元を推します。
非二元ではど真ん中というものもなくて、ただ体験だけがあるのでそこから見るとどんなペアも何の違いもないと分かるのですね。