会社員だった頃、時々アメリカに出張に行っていたのですが、向こうでの移動手段は基本クルマだったのです。
ご存知だと思いますが、アメリカではクルマは右側通行なんですね。だから、もしも間違って日本と同じように左側通行したら、非常に危険なことになるわけです。
一般道を普通に走っている時はいいのですが、左折するときに間違って左側車線へ入っていきそうになることが何度かありました。
あと、宿泊しているホテルの駐車場では、車線というものがないので誰もが適宜右側になるように運転しているのですが、ただどこを走ればいいかは曖昧なんです。
中央線があるわけでもないし。で、気がつくと左側よりに走っていて危うくぶつかってしまいそうになったことがあります。
このように習慣というのはすぐには変えられないものですね。だから、できるだけ意識的でいなければならないのです。
なぜなら、習慣を使うのは無意識領域だからです。非二元も同じです。長いこと勝手な思い込みをベースに生きてきたので、無意識はそれを使おうとするのです。
だから、ぼーっと生きていると、非二元なんてどこかへ行ってしまいます。そしてこれまで通りに、個人の自分がこの人生を生きているつもり満々になります。
それでもいいのですが、気づいたことを時々思い出すたびに、あらゆることが全く理解不能になってしまうのです。
お手上げ状態になります。これじゃあ非二元なんて、誰にも見向きもされないはずです。けれども、一度知ってしまったからには、これを忘れることなんてできませんね。