クリスマスの思い出

今でも鮮明に覚えているのですが、幼稚園児の頃に、みんなでホールに集まって輪を作って座っていると、そこにサンタクロースがやってきました。

自分も含めて誰もが「ああ、園長先生だ〜!」と囃し立てて大笑いしていたのです。だ〜れも本物のサンタクロースとは思っていなかったわけです。

いや待てよ、もしかしたら本当はサンタクロースを信じている子がいたのかもしれないのですが、多勢に無勢になってしまったのかもしれません。

そう考えると、大声で園長先生であることを暴露してしまったのは、申し訳なかったかなと思うのです。

ピュアな子の気持ちを踏み躙ることになったのかもなと。園長先生も園長先生で、子供でも見破れるようなチャチな仮面をつけていたんですよね。

もっと本気の仮装をして欲しかったなあと思うのです。そのころの自分の感覚では、とにかくプレゼントが貰えればいいやと。

誰が持ってきてくれたのかには、興味がなかったのです。だから、プレゼントを貰っても感謝するということがない子でしたね。

冷めているというのか、とにかく感謝が足りない子でした。いまだにちょっとその路線は継続しているかもしれません。

いずれにしても、この現実という夢の中で貰ったり与えたりということを繰り返しているのですから、感謝の気持ちが湧いてくる方がお得ですよね。

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