体験はコントロールできない

私たちは誰もが、自分は1人の人間として生きている中で、日々様々な体験をし続けていると思っているのです。

これに異議を唱える人はあまりいないはずですね。けれども、本当のところはそうではありません。

というのも、正確に表現するのであれば、1人の人間として日々生きている、という体験が起き続けているということなのです。

この違いは決定的なものです。なぜなら、前者は自分が体験者であるということを意味しているのに対して、後者は体験者はいないことを意味するからです。

つまり、自分が日々さまざまな体験をしながら生きていくのが人生だと思っているのですが、実際にはその丸ごとが体験だったということです。

あくまでも体験がただ起き続けているだけで、そこには個人などという体験者が入り込む余地などありません。

自分自身が何を体験するかを決めることができると思っているかもしれませんが、それそのものが体験なのです。

例えば、自分に何も体験させないようにするために、長時間瞑想をし続けたという場合も、その最初から最後までの丸ごとが体験そのものなのですね。

体験をコントロールできるような何者も存在していません。体験以外のどんなものもあり得ないからです。

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