写真を撮る時によくあることですが、手ブレによってピントがぼけたような写真になってしまうということがありますね。誰でも経験があると思います。
我々の身体はいつも動いているため、完全に手ブレを起こさないようにするというのは、至難のワザです。緊張によって力が入って震えることもあるかもしれません。
あるいは、いくらリラックスしていたとしても呼吸もしていますし、あるいは心臓の鼓動だって、身体の動きを微妙ですが起こしてしまうからです。
それと同じようなことが瞑想中にも起きている気がします。瞑想して思考が小さくなってくると、微妙に今この瞬間に対して手ブレのようにズレがあることに気づきます。
そして、ものすごく繊細な感覚でそのズレを修正できるなら、今という永遠と一つになった感覚がやって来てくれます。実際に身体の微動も邪魔になります。
思考こそが、幻想ですが時間の流れというものを感じさせているということです。思考は、意識の静謐さを邪魔するものなんだとはっきり分かります。
そのくせ、私たちは日ごろからずっと思考まみれになっているんですけどね。