自分の人生への興味

私は記憶のある限り、できるだけ早くこの人生を終わりにしたいという気持ちを持っていたように思います。

それは自ら自分の命を絶ちたいという能動的な気持ちではないのですが、時間をどんどん進めて面倒臭いこの人生をなるべく早めに終わりにしたいという気持ちだったのです。

過去形で言えるようになった今は少し変化してしまったのですが、それもつい最近のことですので随分と長い間「時間よ速く過ぎ去れ」と思っていたのだと思います。

特に朝は苦手で、また今日も面倒くさい一日が始めるんだと思うと、このままずっと眠っていたいと毎朝思うのです。

自分がどうであれ、この人生に興味を持って毎朝どんな楽しみが今日は待っているかというようにはならないだろうと諦めていました。

今もそういった気持ちは残っていますし、一日が面倒臭いというのは基本的に変わらないのですが、以前と違うのは生きる目的が明確化したということです。

なるべく早く終わりにしたいという思いは今となっては全くなくなってしまいました。かといって、この人生に執着があるということでもありません。

生きている限り、やるべきことが見つかったということですね。それは、この世界で成功するということとはきっと程遠いことかもしれません。

ですが、自分の内面的な満足感を求めて限りなく進めていくということに今は興味津々になることができたのです。

このことは本当に感謝すべきことだと認めざるを得ません。自分の人生や自分自身への興味がこういった形で手に入れられるとは本当に予想していなかったことで、冷静になって考えてみると思いもよらないことでした。

みなさんはご自分の人生に興味を持って生きていますか?駆け足してきたその足をしばし休めて、じっくりとそのことを考えなおしてみるのも無駄なことではないと思います。