私は最近テレビ番組そのものを見なくなってしまったのですが、若いときにはよくドラマを見ていました。そのドラマに関することで思い出したことがあります。
みなさんは、松下由樹という女優さんをご存知ですか?彼女がある番組でドラマ出演している時の逸話を話していることがありました。
随分昔のそのトレンディドラマでは、彼女は姉の恋人を横取りする悪女の役柄でした。ものすごく憎たらしい役だったのを覚えています。
彼女曰く、そのドラマに出演している間、世間から散々な悪口を言われたそうですし、本人もびっくりしたのは彼女のマネージャーさんから、あんたってひどいよね、と言われたのだそうです。
ドラマの中であまりにもひどい役を演じていたために、最も身近なマネージャーさんにまでツンツンされるようになってしまったということでした。
苦笑いしながら女優冥利に尽きるみたいなことを言っていたのを覚えていますが、それだけ迫真の演技だったということですね。
あなたの周りにいる人たちの中で憎たらしい人、一体あの人は何なの?と思えるような人はいませんか?
そう言う人たちは松下由樹さんと同じように、かなりの名優さんたちだということです。あなたの人生と言うドラマの原作、監督、主役、脚本、キャスティングまであなたがすべてをやっていると思って下さい。
そして、周りの人たちはあなたがキャスティングした名脇役さんたちなのです。もしも、あなたが作ったドラマの内容を変えたければ今すぐにでも書き換えることができます。
悪い奴らが出てこないような脚本に作り変えてしまえばいいわけですから。そして勿論ドラマの中の役柄を演じてないときの名優さんたちは、みんないい人たちばかりです。
役を演じてもらっている監督の自分がいることを忘れて、本気になって周りの人に怒りを感じることのないようにしたいものですね。