ここのところ、誰もがあまり明るく元気な気持ちで生活しているとは言い難いかもしれません。いいニュースが一つも入ってこないばかりか、連日震災や原発のニュースに気持ちが滅入っている感じがします。
しかし、こういうときだからこそ、一人ひとりの心の中をできるだけ明るく保つことがとても大切だと思います。
人は嬉しいことがあったら笑うし、楽しいことや愉快なことがあればみんな笑うのですが、その原因と結果を逆にしても、その関係が成立する場合があるのです。
それが、「笑う門には福きたる」ですね。とにかく、何だろうと明るく笑い飛ばして生活している人のほうが、暗い鬱々とした気持ちでいる人よりも結果として幸せになるということです。
本来は、幸せだから笑顔になるのですが、笑顔でいれば幸せがやってくるということですから、原因と結果はひっくり返しても成立するということですね。
これは実は人生をいい方向に持っていくための非常に強力な方法なのです。単純なことですが、明日どうなるのだろうと不安な気持ちに焦点を当てていれば、気持ちは沈んでいきますね。
そんな決して分からない未来のことよりも、今現在のことに意識を向けて、その中でできるだけ心が明るくなるように工夫するのです。
そうすると、人の心というのは案外素直なもので、そうしたことにひっぱられて明るく振舞っているだけでなく、本当に明るい気持ちになっていくのです。
表現は悪いですが、最初のうちはふりをするということでも構わないのです。それでも、心は自然とそうした「ふり」のとおりになっていくようにできています。
これは私自身はっきりとした経験を持っていますので、ぜひ試してみてください。必ず成功するはずです。