今、福島の原発が本当に大変なことになっているのは周知の事実です。数十キロ圏内の人たちは避難生活を余儀なくさせられているのは勿論のこと、放射能が本格的に漏れ出してしまったら、日本列島の多くの地域が危険な場所になってしまいます。
旧ソ連の時代に有名なチェルノブイリ原発の爆発によって、今でも数百キロ圏内は立ち入り禁止区域になったままです。
それどころか、今でも非常に危険な状態にあるという話を聞いたことがあります。石棺というもので覆って放射能漏れを防いでいるのですが、それが古くなってこのままでは再度漏れ出す可能性が高いのだそうです。
チェルノブイリで爆発が起きたあとに、日本でも放射能の濃度が上がったことはあまり知られてないかもしれませんが、ある意味地球の裏側にまで風に乗ってやってきていたのですから、対岸の火事では済まないのです。
静岡県には、有名な浜岡原発がありますが、そこは驚くべきことに東海大地震が想定される区域のど真ん中に建てられています。
もしも、歴史上起きたレベルの大地震がまたやってくると、浜岡原発の安全性は果てしなくゼロに近くなってしまうはずです。
私の義理の母親は今でもそこから直線距離にして12kmくらいのところに住んでいますので、とても心配ですし、本当に大地震に見舞われてしまったらそれも関係ないくらいに東京も壊滅するかもしれません。
チェルノブイリの大事故の原因が実は地震だったということも、旧ソ連の当局がひた隠しにしていたことが最近暴露されたようですね。
原発というのは、もともと炉を大量の水によって冷やし続けなければならないために、海や川のそばに建設されるのですが、そうした土地というのは断層の境目であることが多く、地震が起こる可能性が高く、非常に危険なのです。
原発の事故は天災が起こしたように見えて、実は人災としての要素が多分にあると言えると思えます。悪者探しをしても仕方ないですから、ここは冷静になって一人ひとりが原発の是非をしっかりと判断する必要があると思います。
珍しく現実的な内容になってしまいましたが、私たち人類の存続にとって、この原発の問題は非常に大きな瀬戸際に立たされているような感じがどうしてもしてしまいます。
こうしたことは、一人ひとりの心の中にある誰かを助けたいという思いを発動させることで、方向を転換させていけるはずだと信じたいですね。