お金にも半減期を その2

昨日のつづきです。

放射性物質と同じように、お金にも半減期を作ったらいいのにという半分冗談、半分本気のお話しをしました。

そもそも実態のないお金というものに、あたかも独自の価値があるかのような幻想を抱くことによって、お金を貯蓄するという概念が起きるのです。

その結果、貧富の差が発生し、競争社会が起き、1%の富裕層と99%の貧困を作ることになるという世界の苦悩が起きてきています。

お金そのものは幻想であって、何の価値もないと分かれば、お金をお金で買うようなマネーゲームはなくなりますし、不当な貧富の差も消滅していくことになります。

お金に半減期があるということは、なんらかの報酬としてお金をもらうと、その時点から使わずにいる限り、どんどん額が減っていってしまうということです。

だから、お金を手元に置いておけばおくほど、損をするというシステムなわけです。それは、ゆくゆくはお金というものなしで、経済が成り立つようにしたいということです。

言ってみれば、昔の物々交換のような経済活動に戻すということを意味します。報酬としてお金を受け取ると損をすると分かれば、他のものを受け取りたくなるはずです。

それが物々交換です。最も損をするのがお金を持つということになるなら、みんながお金はいらないという気持ちになるでしょう。

それが狙いです。誰もが自分の得意とすることを提供し、その代わりに自分が欲しいと思うものを他の誰かから提供してもらうという、とてもシンプルな世界になるのです。

誰かの命令によって、いやいや嫌いな仕事をすることもなくなるし、みんながそこそこ満ち足りた生活を営めるようになるのではないかと思うのです。

きっと経済の単位も国という大掛かりなシステムというよりも、もっと小規模な単位での生活になるような気がします。

お金持ちや貧乏人のいない生活、競争社会ではない生活、だからといって社会主義国家のような命令系統とは無縁の社会、これがいいなと思いますが、みなさんはいかがですか?