自分の心の中をジィ~っと見つめて感じていると、私の場合はどうやら近未来に何かを期待しているようなところがあるようです。
人によっては、過去に意識が向かってしまうことが多い場合もあるのでしょうけれど、私の場合にはあまり過去を悔やむということはありません。
しかし、だからといって今日現在にしっかり根を下ろして生活しているかというと、どうもそうではないようです。
かといって、遠い将来について思いを馳せるというような年齢でもなくなってきたということもあってか、近未来がお気に入りのようです。
それも、今のところ実現できてないことを、その近未来に期待しているのです。不思議なことに、一体何を期待しているのかと考えてみても、別にこれといった具体性はないのです。
それで分かったのですが、近未来に何かを期待するというのはあくまでも表面的なことであって、本当のところは今の自分には期待できないという裏の事情を持っているということです。
若いときには、今が駄目でもいつかは…というように未来の自分に期待を持つこともできたかもしれませんが、年齢を重ねてくると自分というものが大体分かってきます。
正直なところ、それほど多くを期待できるものではないということも、知ってしまったということなのでしょうね。
だからこそ、仕方なく今でも未来でもない、その中間的な近未来というものにほんの少しの期待を持とうとしているのだということです。
でもよくよく考えてみると、近未来の自分だって、この自分であるわけです。やっぱり、今日この瞬間の自分というものをしっかり感じて生きることだと思うのです。
最近、明日があるかどうか、本当に分からないような状況になりつつあります。これをうまく使わない手はないのです。
期待を手放して、今日の自分がいかに生きるかというところに、常に意識を保ち続けることが大切であるし、そうすることの手助けがやってきているように感じています。