みなさんは、睡眠中によく夢を見る方でしょうか?それとも、あまり夢を見ない方でしょうか?人によっては、ほとんど夢を見ないという場合もあるでしょうね。
けれども、実は誰でも夢は見ているのです。これは、科学的な実験によって明らかになっていることのようですね。ということは、夢をあまり見ない、あるいは全然見ないと思っている人でも、実は夢見は起きているということです。
夢を見ている本人が、その夢を覚醒後覚えているかどうかの違いがあるということのようですね。で、この夢というのは実は思考なのです。それも言語を伴わない画像(絵)による思考なのです。
言葉をまだ学習していない赤ちゃんや、言語を知らない動物も実は夢は見るのですが、それは夢というものが元々言葉を使わない思考だからなのです。
私たちは目覚めているときには、言葉を使って思考しますね。言葉はそのまま思考であると言っても過言ではありません。目覚めている間に言葉なくして、思考することはできないからです。
つまり、目覚めているときには、言葉を使って思考し、眠っている間には画像(絵)を使って思考(夢)するということなのです。
その証拠に、深い瞑想によって思考が充分に落とされるようになると、その人は夢を見ることもそれに比例して少なくなるのです。光明を得た人は、決して夢を見ることがなくなるのです。
私たちが夢も見ずに熟睡している間は、それがものすごく短い間であっても、実は瞑想によって真理に触れた瞬間と同じものだということです。
唯一の違いは、熟睡中は全く意識がなく、瞑想においては明晰な意識があるということです。だから、瞑想が深くなればそれだけ、良質な睡眠を得ることができるようになるということですね。
瞑想は睡眠障害にもとても効果があるということですね。