今年もあと半月ほどを残すだけとなりましたね。あっという間に年が明けて、来年がスタートし、きっと今年よりも更に走り去るように一年が過ぎて行くのでしょうね。
すぐに死がやってくるなと最近よく思うのです。それは別に否定的に思っているわけではありませんが、とにかく肉体的に残された時間内で、必ずやってくる死をどう見るようになるかが自分の中での最大の関心事なのです。
それほどの年寄でもないのに、変なことを考えている超ネガティブな人もいるものだと思われても仕方がないかもしれませんね。
けれども、人はどう生きるかという以前に、どう死ぬかということが大切なのだということがやっとわかってきたのです。そして、生きている間にこそ、死について真剣に向き合うことができて初めて、本当に生きることができるのだと分かってきたのです。
生きている間に死に直面するためには、瞑想するしか方法はありません。瞑想とは、これが私だと思っている人物を消滅させることだからです。
それは勿論力づくでやることではなく、自我が自然とそして自ずから落ちて行くところまで、瞑想し続けて行くことですね。
そして、完全に落ちないまでも、意識をもって無意識を照らし続けて、自分への注意を怠ることなく続けて行くことができるなら、意識的に死を迎えることができるかもしれません。
その時にこそ、私たちは死というものはそもそもが不可能なことなのだということに気づくということです。肉体は古くなれば、服と同じように新しいものに着替えるように、肉体も着替える必要があるだけです。
在るものは在る、ただそれだけなのです。