尊敬と畏敬の違いは?

子供の頃に尊敬する人は誰ですか?と聞かれて、歴史上の偉人を名をあげたり、場合によっては自分の親だと言う人がいたりしたのですが、私はずっと誰もいないと言うしかありませんでした。

誰もいないというより、もっと正確に言えば、尊敬するという意味が本当のところ分かっていなかったのかもしれません。誰だろうかと、探すようなこともありませんでしたね。

そしてそれは、この歳になるまでずっと変わらずなのです。生まれてから一度も誰かを尊敬したことがないのです。勿論、あの人は凄いなとか、羨ましいとかは普通に思うのですが…。

尊敬となると、どういうわけかマインドが閉じてしまう感じがするのです。最近思うに、尊敬の中には嫉妬の部分も多分に含まれているために、見て見ぬふりをしているのかもしれません。

自分に正直に向き合えば、嫉妬の部分は沢山あるのですが、人物丸ごとを嫉妬するということはやはりないようです。能力とか、一部の何か外見など…。

それで分かったのですが、尊敬ということになると、その人物全体がターゲットになるように思っているらしく、そうなると該当者はいないということになるのです。

一方で尊敬とは似て非なるものに、「畏敬」というのがありますが、それはありたがいことに一人だけ該当者がいます。では、尊敬と畏敬の違いは何か?

畏敬する人に対しては、自分と比較することがないために、嫉妬というものが起こり得ないのです。尊敬の場合には、もしかしたらいつかは競争して勝つことができるかもしれないと思うのでしょうね。

だから尊敬には嫉妬が含まれるわけです。尊敬は、もしも何かが起きたら終わってしまうこともあるかもしれませんが、畏敬に関しては間違いなく永遠だと分かります。

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