私が子供の頃にはあまり気づかなったと思うのですが、いつの頃からか「ゾンビ」というのが映画などの世界で広く知られるようになりましたね。
みなさんもご存じのあの「ゾンビ」というのは、人間の腐った死体が動き回る、気持ちの悪い例の奴らです。本当は、もっと昔からあったらしいですけどね…。
そのゾンビはどういうわけか、生きた人間に襲いかかってくるのですから相当に怖いのですが、ゾンビにやられた人もゾンビになってしまうところがミソなわけです。
で、いつも思うのですが、ゾンビに追いかけまわされて、そんなに怖いのなら、いっそのことゾンビにやられてしまって、自分もゾンビになった方が楽だろうと。
一度ゾンビになってしまえば、ゾンビのことなど全く怖くなくなるのですから。ゾンビは周りに沢山のゾンビがいても平気なわけです。
それと同じように、私たちの誰もが実はぐっすりと眠りこけているとしても、気づかないとしたら、それは自分も同じようにぐっすり眠っているからなのです。
本当に目覚めた人だけが、みんなが眠っていることに気づくことができるのです。なぜ、光明を得た人を覚醒したというかといえば、その人からみれば誰もが眠っていると分かるからなのでしょう。
昔から悟りを達成することを覚醒するというのは、そういう意味があったということ。ならば、どうやったら自分が眠っていることに気づけるのか?
それは勿論、眠っている自分を探すために、内側の奥深くへと入っていくしかないのです。そして、矛盾するようですが、その探究している自分が消えて行くことで、内奥の自己は目覚めることができるのですね。