所有と実存

 

昨日のブログで、防衛か無防備かという二つの生き方について書きました。osho は、そのことを違う言い方で表現しています。それは、所有と実存です。

防衛の中の多くは所有によってなされようとするために、所有に焦点を絞った言い方となったのだと思います。

私たちは、不安感や不足感、寂しさや不満を外側の何かを所有することで、何とかごまかそうとするのです。それはお金だったり、家だったり、パートナーだったり、家族だったり、仕事だったり。

けれども、よく見つめてみれば理解できることですが、そういう外側のものを所有するということは不可能なことなのです。私たちが真に所有できるのは、自分自身でしかありえません。

偽物の所有だからこそ、どれだけ所有したところで満たされることは決してないのです。そのことに気づけた人だけが、虚しい所有から離れていくのです。

その人は、自分自身の実存へと意識が向くようになっていくのです。所有という虚しい防衛から離れて、実存へと向くとき、それは同時に無防備な自己へと変化するのです。

あなたの内側深くに在る実存こそ、完全なる無防備な状態だということです。そこで初めてすべての苦しみから解放されるのです。