旅行が好きな人が多いですね。いつも生活している慣れた場所とは別の、どこか違う土地、違う国に行ったら新鮮な気持ちにもなれるからかもしれません。
そんな人に対して、私は密かに「人間、どこへ行っても同じだよ」と言っているのです。旅に行く人たちの気持ちもよく分かるのですが、自分の内側ではどこでもいいという声がいつもしています。
人はどこか別の場所、ここではないもっと違うところに夢を抱いているのかもしれないですね。そこへ行けば何かが変り、もっと素敵なことがあるかもしれないと。
実はあなたの環境がどのようなものであれ、それはあなたの内面を映し出しているに過ぎないのです。天国はどこにあるかを探す必要はありません。
あなたの内面が天国であれば、あなたが今いる場所が天国になるということ。天国を探すということ自体が、あなたの内面が天国ではないことを露わにしているのです。
逆に、もしもあなたの内面が辛く苦しい状態、つまり地獄であれば、あなたがどこへ行こうとそこが地獄になってしまうのです。
その一方で、あなたが変わろうとしている時、何だかもう今いる場所にはいたくないと感じ出すかもしれません。それは、あなたの内面と外側のエネルギーがそぐわなくなってきているからです。
そんな時は、あまり考えずに行動することです。気の進まない場所に長居は無用とばかりに、どこか別の場所に移ることをお勧めします。
なぜなら、無理に居づらいところにいつまでもいれば、せっかく変わろうとしていた内面が、元のところに引き戻される可能性があるからです。