マインドはおしゃべりの連続

映画を観ていて、たまに次のようなシーンを経験をしたことがないでしょうか?映像だけが流れていて、音が完全にない無音状態のシーン。

そのときに、ちょっと不思議な感覚になったかもしれません。それは、場内がシーンと静まり返っているときに、自分のマインドもそれにつられて静かになるからです。

ということは、マインドはいつもざわついているのです。はっきり言えば、マインドとは絶え間のないおしゃべりなのです。まさかと思うかもしれません。

けれども、じっとマインドに対して耳を澄ましてみていると、常に内側で誰かがおしゃべりしていることに気づくはずです。それは止まることを知らないようです。

そのくらい、私たちのマインドは騒々しいのですね。その理由は簡単です。マインドの中身は互いに分裂した思考でできているからです。

マインドが発達して2,3歳ともなれば、言葉を覚えるようになるのですが、その言葉がすべて思考なのです。そして今度は、その言葉によって思考は高度に発達することになったのです。

だからこそ、マインドの中は常に誰か彼かが何かをずっとおしゃべりし続けているのです。これは、たとえ睡眠中であっても変わることがありません。

もしも、マインドの中のおしゃべりを一つも逃さずにキャッチして、スピーカーで聴くことができたなら、自分は気が狂ってしまったかもしれないと思うはずです。

だから、時々はあの映画の無音のシーンを思い出して、その時のあの静寂さを深いところでも感じるようにしてみるといいと思います。