観ていれば巻き込まれない

 

今日はこの肉体精神機構は何を書くのだろう?と観ていたのですが、なかなか筆が進まないので、心を静かにして、意識を内へ内へと向けていました。

すると、この人生という物語の主人公としての自分から、少しずつ表面的なものが剥がれていって、そのうち自分を識別するための情報から遠ざかっていくのです。

それは結局過去から切り離されていくことであり、同時に未来からも切り離されて、人生という物語もどこかへいってしまいます。

そうやって残るのは、ただの何もなさだけ。時間も空間も、思考が作るあらゆる概念も消えていって、ここでは起きるなにものもない。

存在しているのか存在していないのかという範疇からも遠ざかって、言えるのはただ何もなさだけ。自分の中心近くまでいくと、そんな感じがするのです。

そして今そこから戻って来て、このブログを書いているという行為が起きているのを、やっぱりただ観ているのです。

観ることを忘れなければ、あらゆるものから切り離されて、決して巻き込まれるということがないのですね。悦びからも、痛みからも…。

 

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