昨夜ベッドに身体を横たえて寝ようとしている時に、自分の呼吸に意識を向けつつ、鼻の穴から入ってくる少しひんやりとした空気の感覚に浸っていたのです。
するとどういうわけか、普段はそんな感覚になったことはないのに、呼吸をし続けているということ、呼吸が起き続けていることに、何とも言えない不思議な気持ちになったのです。
呼吸が起きていることの奇跡のような感覚というか、うっすらとした歓喜のような状態になったのです。非常に冷静でしかも小さな歓喜。
もしかしたら、私たちは本当はとんでもない奇跡の連続の中で生きているのかもしれないのですが、いつもは異常なくらいにそれに鈍感になっている。
そうだとしたら本当にもったいないことをしていることになりますね。産声を上げて以来、一度も止まったことのない呼吸。
その呼吸は、意思とは関係なく自然に起き続けてくれていて、それが目でものを見たり、耳で周りの音を聞いたり、そういったさらなる奇跡を作り続けてくれている。
呼吸が止まるまで、生というこの上ない奇跡が起き続けてくれて、それを丸ごと体験させてくれているということに気づいていられたら…。
自然に思考は緩み、今この瞬間を十二分に堪能することになるのでしょうね。