流れ行く人生のすべてを楽しむ

昨日テニスの男子シングルスで優勝したフェデラーという選手を見ていて思うのですが、他の誰よりも試合そのものを楽しんでいるのが伝わってきましたね。

昨年の怪我による半年余りの欠場からすれば、本人もびっくりの奇跡の復活劇を果たしたのだから当然なのですが…。

優勝後のスピーチでは、「おとぎ話のような一週間だった」とコメントしているように、ピンチがやってきてもそれも含めて瞬間瞬間を楽しんでいるだろうことが分かるのです。

人生で一番いらないのが深刻さです。起きていることに一喜一憂するよりも、所詮は流れていく人生なのだから、すべてを楽しめばいいという心の状態が最強なのです。

そこに深刻さが入り込む余地はないのですね。35歳という彼の年齢は、テニスプレーヤーとしての全盛期を過ぎたと誰もが思っているのです。

けれどもそうしたこともすべて含めて、否定的に捉えないでいられることで、逆に心のゆとりを生み出すことができたのでしょう。

それがまたいい結果を生み出すという好循環にもなっているのですね。結果は結果として喜ぶ一方で、結果よりも瞬間瞬間を楽しむことがどれほど大切かを、改めて教えてもらったように思います。

すばらしい選手を見ていると、いろいろ学べるものも多いですね。