戦いの中に敗北がある

生と戦わないこと
さもなければ、あなたは負けを見るだろう
明け渡しなさい
そうすれば、あなたの勝利は確実だ
降伏の中に勝利があり
戦いの中に敗北がある
もしあなたが欲求不満だとしたら
それはただただ
あなたが必死に戦ってきたことをあらわしているにすぎない

by osho

これを読んで、戦わずに生きていけるならそれに越したことはないけれど、そうもいかないのが人生じゃないのか?戦わなければ、ますます不利な立場になったりしてバカを見るのは明らかだろう。

このように考えている人もいるかもしれません。あるいは、自分から攻撃しようと思っているわけではないけれど、相手から攻撃をしかけてこられるから、それに立ち向かっているだけだと…。

私たちのエゴというのは、みんな一国一城の主なのです。だから、高いお城を建てて、その周りに深いお堀を作って、敵が攻めてこられないように自分はお城のテッペンで周囲を見張っているのです。

なぜこんなことになってしまったのか?それはエゴを深く理解すれば明らかになります。エゴとは、外側にある広大な世界とこのちっぽけな自分が分離しているという思い込みからできているからです。

この思い込みが岩のように硬くなって、自分のことは自分で守らねばならないという幻想を作り込んでしまったのです。そこから人生という戦いの場が生み出されていったというわけです。

そしてエゴは、幸せになって満ち足りたいと願っている反面、その裏側では戦うことで世界との分離を明確にし、自分の存在を保とうとすることに必死なのです。

敵がいるから戦わざるを得ないのではなく、戦わなければエゴは消えてしまうことをどこかで知っているのです。だからエゴが強ければそれだけ、人生が激しい戦いの場となるのは当然のことです。

戦わなくなればエゴは消えていく運命にありますが、その代わりに本当のあなたが姿をあらわすことになるでしょうね。それは個人という波ではない海である全体としての自己が覚醒するのです。