不安を敵対視しない

どんな人のマインドの中にも、不安と孤独があるのです。たとえ本人にはその自覚がなかったとしてもです。なぜならそれは分離感からやってくる原理的なものだから。

不安を感じる強弱というのは確かに人によって違いがありますね。不安があっても、「何とかなるさ」という気軽な気持ちを持ち合わせているといいですね。

逆に、どうしたらいいのだろうと考え過ぎて深刻になってしまうようだと、不安はより一層強くなってしまうかもしれません。

まずもって大切なことは、不安は個人として生きている限りは必ずあるものだという深い理解をすることです。個人は、自分と分離している外側のことは分からないことばかりなので、安心できるはずがないのです。

したがって、自分の不安と他人の不安を比較する必要もないということです。つまり不安は必ずあるので、不安を敵対視しないこと。不安から逃げないようにするのです。

不安はお友達というくらいに思えるようになったら本当はいいのです。そうなれば、不安を対処しようとすることが小さくなっていくからです。

そうして不安の中にいる自分を優しく見守ってあげること。さらに言えば、不安は物語の中にしかないということへの気づきもやってくるはずです。

その先には、手放し、明け渡しと言われる状態へと進むのでしょうね。そのときには、マインドは静かになってしまうはずです。