物語を観る視点を養う

誰もがそれぞれに固有の人生を持っています。そのどれ一つとして同じものはありません。人が羨むような成功者の人生もあれば、グタグタでどうしようもないクズのような人生もあります。

但し、どんなものであれ、正しい人生とか、間違った人生などというものは決してないということに気づいている必要があるのです。なぜなら人生は物語だから。

物語に正しさを求めることは愚かなことだと誰もが知っていますね。ピンからキリまで何でもありというのが、まさしく物語なのですから。

もしもあなたが、自分の人生を物語としてただ観る視点を持っているなら、人生のこともその主役である自分自身のことも裁くことはできないはずです。

物語の中の自分は罪の意識に苛まれることがあったとしても、そういう物語なのだということに気づいていれば、深いところでは何の問題もありません。

で、どうやったら人生を物語として観る視点を養っていけるかですが、それこそが瞑想の役割なのです。逆に言えば、瞑想ができない人は人生が物語だと聞いても、決して受け入れることができないはず。

瞑想によって、物事をただ観るという視点になることを練習するのです。それは自動的に思考が緩慢になる瞬間を作ってもくれるのです。

自己改善してよりよい人生にしたいともがくのは、いいも悪いもなくただ物語の中のこと。本当のあなたはそれをただ観る側なのですから。