中道こそ王道

絶対的に正しいことというのは何だろうか?
タントラは、それは<二>の中に<一>を見ることだと言う
<多>の中に<一>を見ることだ、と
いちどあなたが二元対立の中に<一>を見られたなら
すでに超越は始まっている
これが王道だ

by osho

先日あるクライアントさんに、信じることと信じないことは同じコインの表と裏のような関係にある。どちらでもないという態度が大切だということをお伝えしたのです。

きっとこんなことは初めて聞いたのでしょうね。半ば呆れ顔というか、少し薄笑いされてこの人は何を言っているのだろうという感じでした。

当然かもしれませんが、信じることと信じないことは同じことだと見抜くことは<二>の中に<一>を見ることなのですね。

神を信じることと、神を信じないことは真反対のように見えて、両者のマインドは同じ機能を使っていることに気づくことです。

つまり、神の存在を信じることと、神の不在を信じることと、結局どちらも自分にとって都合のいいことを信じるという点では、まったく同じなのです。

信じるでも信じないでもない、そのどちらでもないいわば中途半端?と思われても仕方ない生き方こそが、中道なのです。

この視点は、物語を見る視点と共通なのです。なぜなら、信じることも信じないことも、思考の中であり、どちらでもないこそが、思考から抜けた観照の視点だからです。