「今とここ」がすべて

私はあなた方に言っておこう
行くところなんかどこにもない、とね
ここがすべてだ
全存在はこの瞬間において絶頂に達しているのだ
それはこの瞬間の一点に集中しているのだ
全存在はすでに
この瞬間の中に流れ込みつつあるのだ
在るところのすべてはこの瞬間に流れ込んでいるのだ
いまとここ

by osho

確かに私たちは、歩いてでも乗り物に乗ってでも、どこへでも好きな場所へ行くことができますね。飛行機に乗れば、地球の裏側へでも行けるのです。

けれども、それでも在るのは「ここ」だけだと言っているのです。osho が言っているのは、あなたの周りの景色が変わろうとも、あなたがいるところは常に、「ここ」だということ。

私たちの実在にとって、場所という概念はないのです。全体性と言おうが、純粋な意識と言おうが同じこと。空間移動というものがないのです。

分離があるという幻想の中でのみ、移動というものが可能となるのです。個別性、局所性がないのであれば特定の場所というものは消えてしまうのです。

「今ここ」とは、流れる時間も、移動できる空間も、そのどちらもが幻想だと言うことに違いありません。

この話は、エゴにとっては息が詰まるような感じがするかもしれません。もしもいやな感じがするなら、次のようにイメージしてみてください。

自分の身体が膨張して、果てしなく膨張を続けていって、しまいにはこの宇宙と同じ無限の大きさになってしまうと。

そうなったら、さすがに移動することはできないと分かりますね。そしてそれが息苦しいということではないと気づくはずです。