<ものみ>と<行為者>

その中心を覚えておきなさい
自分のふるまいを見守りなさい
自分の行為を
さまざまな自分の同化を–
するとひとつの距離が生みだされる
<ものみ>と<行為者>がふたつのものになる
あなたは自分自身が笑っているのを見ることもできる
そして、あなたは<見るもの>のままでいる

by osho

自己同一化は意識的でないとき、つまり無意識のときに限って起こるということを覚えておくといいと思います。

人生の最初に起きた同化は、自分のこの身体を使ってのものだったのです。というより、身体があったからこそ同化をするようになったのです。

幼い頃は、そのほとんどを無意識的に生きていたために、身体との同化は簡単に、起こるべくして起こったとも言えるのです。

その次には、自分の心(マインド)との同化が起きます。それがエゴ(自我)なのですが、これによって、人間が人間らしい成長を遂げていくのです。

けれども先程書いたように、同化は無意識的なときにしか起きないのですから、エゴも無意識下での産物なのですね。

私たちは、日頃自分が意識的な存在だと思い込んでいますが、その実態はほとんどが無意識に生きているということです。

だから身体やマインドとの同化のままに人生が推移するのです。そこには、<ものみ>の自己を発見することができません。

今後あなたが100%<行為者>として生き続けるのか、<見るもの>としての自己を発見することになるのか、その違いはあまりにも大き過ぎて表現することもできないくらいです。