通常私たちは、目を瞑ると何も見えない状態になると考えていますが、本当はそんなことはありません。
嘘だと思ったら今すぐに試してみてください。目を開けていた時よりは色の種類が減るし、暗さが目立って来はします。
けれども、何も見えないどころか表現することが難しい様々なものが見えているのがわかります。
音にしても同様で、耳を塞いだところでそれなりの音は感じているのです。子供の頃に父親の実家に泊まりに行くと、夜あたりが静か過ぎて耳鳴りが聞こえたものです。
その耳鳴りがうるさ過ぎて寝られないということがあったくらいです。このように、気づきの立場に立った時にどれほどの現れが隙間なくやってくることか。
これまで一度たりとも、現れがやってこなかった瞬間がないのです。あらゆる現れが、次から次へと来ては去って行ったのです。
これはすごいことですね。これでもかというくらい、この際限のない豊潤な現れによって完全に満たされているのですから。
それでも足りないと叫んでいる自我は、全くもってお門違いも甚だしいとは思いませんか?

