課題を欲するのはエゴのサガ

マインドは満ち足りると存在できない。それは飢えていなければ存在できない。マインドは飢餓状態でなければ存在できない。あなたが、すっかり満たされ、渇望も飢えもなく満足していたら、マインドは朝日のなかの露のように消える–あなたは二度とマインドを見出すことがない。

by osho

↑これこそが、私たちが決して満たされることがない本当の理由なのです。マインドおよびそれを牛耳っている「私」というエゴは、飢えが必要なのです。

セッションの中で、今回の人生での自分の課題を知りたい!と言われるクライアントさんもいらっしゃいます。エゴは課題が必要なのです。

課題とは、なすべき事柄、やるべき仕事、何が不足していて、どうそれを改善していけばいいのかということ。課題は未来に意味を持たせてくれるのです。

未来があれば、渇望があり、そうすればエゴとマインドは生き永らえることができるのです。だから、課題があると思えば活力が溢れてくるのですね。

エゴが作ったこの社会では、それはとても前向きでいいことだと教えられるのです。そしていつかは満ち足りるはずだというあり得ない幻想を抱くことになるのです。

それが悪いことだといっているのではなく、もっと深い部分に気づくことの方が悪あがきせずに済むのです。

人生に幻滅することができたら、絶望を感じることができるなら、期待、希望、理想、未来などを目指す代わりに、マインドのザワつきが小さくなるのを感じるチャンスなのです。