肉体なしでマインドは存続する?

私たちは生まれてから死ぬまでの間、ずっと一つの肉体をまとっているため、その肉体がまるで自分の一部であるかのように感じています。

けれども、その肉体が自分そのものではないということには気づいています。肉体が入れ替わってしまうといった物語があるのはそのためですね。

自分の肉体と他の誰かの肉体が入れ替わったとしても、自分は自分のままであり続けることができると、私たちはどこかで感じているのです。

その肉体を除外したところの自分というのが、マインドなのです。マインドこそが自我の棲家なのですね。

ところで人間は死んだ後どうなるでしょう?誰もが一度ならずとも考えたことがあるはずですが、なかなか答えはでません。

もしも肉体の一部である脳がマインドを作り出していると信じるなら、肉体の死とともにマインドも死んでしまうことになりますね。

でもマインドは脳がなくても存続するなら、肉体の死はマインドには影響しないことになります。ここから先は経験したことがないので分からないですね。

ただし、マインドという思考の集合体がエネルギーでできていると理解するなら、肉体の死とともにマインドが消えるということではなさそうです。

瞑想の経験から類推すると、肉体について意識しなくなった深い瞑想の状態では、確かにマインドの活動も非常に小さくなってしまうようです。

だから肉体とマインドが密接に繋がっていることは事実のようですが、厳密にいえば肉体がなくてもマインドは細々と存続するように感じます。

どのくらいの間肉体なしにマインドがあり続けるかはわかりませんが、再度活発に機能するためには新しい肉体が必要になるかもしれません。

それが輪廻の仕組みなのでしょうね。だから輪廻とはマインドのエネルギーの伝搬なのです。魂ではありません。

肉体が生きている間にマインドが落ちない限り、輪廻が続いてしまうのはこんな事情があったということですね。