もしも自分の内側には不安が沢山あるという自覚があるのなら、その不安をなんとかして安心に変えようとしてしまう自分に気づいてあげること。
不安→安心、これを求めることを自己防衛と呼ぶのですが、それが肥大化すればするほど、人生は過酷で悲惨なものになってしまいます。
まずこのことにしっかりと気づくこと。自己防衛によって得られるのは、一過性の安心だけであって、またすぐにいつものあの不安が押し寄せてくるのです。
最も大切なことは、その不安から逃げることをやめようとすることです。その代わりに不安とともにいるようにするのです。
不安をしっかり見つめ続けると同時に、全体性を信頼してみるのです。実は不安への特効薬があるとするなら、この信頼以外にはありません。
あなたがどんな人生を生きてきたとしても、一つの間違いも失敗もないということに気付くこと。これは信頼があればできることです。
信頼は何かを信じることとは全く違うことです。信頼は戦うことを放棄させてくれるし、深い受容性をもたらしてもくれるのです。
そうなったら、不安は独りでに消滅してしまうでしょうね。