人は、あらゆるものの中でももっとも深い恐怖─つまり、エゴの解体、イメージの解体、人格の解体─を通り抜けて初めて、恐れがなくなる。
by osho
↑上の文章の中で一つ分かることは、エゴとイメージと人格が全部同じものだと言うことです。
エゴ(自我)というのは、思考(自己イメージ)でできているということであり、それが私たちの内面、つまり人格を形作っているということ。
だからエゴには実体がないのです。けれども、自分自身の実体がないということを認めることは決してできません。
それは認めた瞬間に、自分の存在を否定することだからです。その瞬間に自分の死、自分が解体されてしまうというわけです。
その恐怖を見たくないために、それ以外のさまざまな恐怖をでっち上げて、それらで蓋をして本当の恐怖を見れないようにしているのです。
クライアントさんの中には、苦しむのは嫌だけど、死ぬのは怖くないと言われる方もおられます。そう感じているのは確かだと思うのです。
けれども、それはエゴの解体という本当の恐怖をまだ見ていない可能性があると思うのです。だから実感がないのでしょうね。
私自身、たった一度だけその恐怖を垣間見たことがあったと自覚しているのですが、それと対面しそうになった瞬間、すぐに逃げ帰ってきた記憶があります。
いつかはそこを通過することになると言われても、なかなかどうして向き合う勇気がまだないような気もします。