テレビやラジオというのは、目には見えないけれど空間を縦横無尽に飛び回っている電波を受信することで、音や画像を見せてくれるわけです。
どの電波を受信するかは、チャンネルを選ぶことによって決定するのです。それと同じことをマインドはしているのです。
ただしマインドが受信するのは、電波ではなく思考という波動なのです。思考は電波と違って人為的に作られたものではありませんが、目に見えないという点においては同じです。
テレビなどの受像機とマインドの最も異なる点は何かというと、マインドは受信した思考をまるで自分のものでもあるかのようにしまい込むのです。
それはテレビに録画機を接続したようなものだと思えばいいのです。マインドは取り込んだ思考をまるで自分自身であるかのように振る舞うのです。
そうやって、無尽蔵の録画機をもっているかのように、マインドは生きてる限り無限に思考を食べ続けるのです。
そうやって、マインド(自我)は益々巨大化して力をつけていくというわけです。一人ひとりのマインドが複雑になってしまっているのは、そうした理由があったのです。
けれども、あなたの本質はマインドでも思考でもありません。マインドが自分の都合に合わせて受信した思考を、あなたはただ見守っていることもできるのです。
それができたときだけは、あなたはマインドから離れていることができるし、思考を見ることができなければそのときにはマインドと同化してしまうのですね。