本当はすべてが一つであるのに、それを分離させてしか見ることができなくなったのには理由があるのです。
それは思考のなせる技。思考が働くためには思考の対象が分離した断片である必要があるということです。
だから思考の塊であるマインドの根っこにあるものとは、分離(感)からやってくる不安と孤独なのです。
マインド(自我)と自己同化しているすべての人に共通していること、それは不安と孤独を持っているということです。
私たちは例外なく孤独の中で生きているのです。それを真正面から見ようとすると、絶望してしまうためあらゆる手段を使って孤独から遠ざかろうとするのです。
けれども、分離した個人だという思いがなくならない限り、つまり自我として生きている限りは孤独は付き物なのです。
今猛烈に孤独を感じているとしたら、それはただ正直なだけです。逆に孤独を感じないとしたら、そこには必ず抑圧があるのです。
孤独から救われる唯一の方法とは、自我との自己同化を見破り、この世界にはどんな分離もないということに気付くこと。
その結果、分離というのは不可能なことだと、ただの思考に過ぎないということが腑に落ちるのです。