自我は無力

あなたの自我の努力によって成し遂げられる事というのは、この世界、この社会で価値があるとされることかもしれません。

意志の力、頑張りと努力は自我のものです。けれども、より真理に近いもの、真に大切であることは全く逆なのです。

というのも、真理というのは自我の力が及ばない次元にあるからです。かえって自我の努力は真理を隠してしまうのです。

たとえば、睡眠に入っていくという場合、意志の力ではどうにもならないことを私たちは知っていますね。

ただ寝入る準備をすることだけしかできないのですから。寝よう寝ようと頑張れば頑張るほど、目が冴えてしまうのです。

逆に、瞑想や深いリラックスといった自我の存在が薄くなっている状態のときこそ、とてつもないことが起きるのです。

場合によっては、真理を垣間見ることができるかもしれません。こうしたことは、学校では決して教えてくれないことですね。

もしも自分は意志の力が弱いと思って自己否定しているなら、喜んでください。元々自我には、真理に通用する本物の力などはないのですから。