人生は一本道

もしもあなたが過去を思い出して後悔をしたくないと願うなら、方法はたった一つしかありません。

それは、過去にどれほどの成功があったとしても、それは自分の手柄ではないということを知ることです。

なぜなら、失敗して後悔するのと、成功して手柄を喜ぶのは、対極にあるもの同士であり、かつどちらも幻想だからです。

それは私たち人間にはいかなる選択権もないからです。決定権は私たちがそこからやってきた「無」にあるのです。

自分には自由意志があって、人生の中で無数の選択肢を如何様にも選択し続けることができると思い込んでいるのです。

これが自我の生きる支えになっているので、それは思い込みなどではなくて真実だと信じ込んでいるし、そうせざるを得ないのです。

けれども、そのために失敗したら後悔して自分を責めるし、成功したらそれを手柄にして喜ぶことになるわけです。

人生は一本道なのです。たくさんの分かれ道、選択肢があるように見えますが、本当は起こることがただ起こるだけ。

このことへの深い理解を得ることができるなら、後悔することは不可能なことなんだと分かります。