オリジナルへ帰還する

生きていると人間とにかく辛いことがやってくることもありますね。でもそれが一時的なものであれば、何ら問題はないのです。

そうではなく、何だかずっと定常的に生きるのがただ辛くて仕方がないという場合があるのです。

そしてその辛さが一体どこからやってくるのかも、本当のところわからない。一つひとつの問題を解決していったところで、その辛さは消えないのです。

実は生はとてもシンプルな法則で成り立っているのです。それは、あなたがオリジナルの自分、あるがままの自分から離れていった分だけ、それに比例して辛くなるのです。

誰もが生まれたままの状態で生きていくことはできません。社会という仕掛けの中で生きていくためには、様々な約束事に順応する必要があるからです。

そのせいで、誰でも少しだけあるがままの自分からは遠ざかることになるのですが、その程度なら問題はありません。

そこからある種必要以上の極端な生き方を身につけてしまうと、オリジナルからも極端に遠ざかることになるのです。

たとえば正しさにしがみついて生きるようになると、自分の良い部分だけを全面に出して、そうでない部分はないことにしてしまうのです。

「嫌い」、「いやだ」、「ノー」などの言葉を言ったり、そういう気持ちを持つだけでもいけないことだと思いこんだりするのです。

こうした生き方を幼いときに学んでしまうと、それがあまりにもバカバカしいことだと気づくまでに、長い時間がかかってしまうことになるのです。

私たち人間の内面であるマインドのことを、しっかりと勉強して深く理解することです。マインドとは良いも悪いもなく、こういうものだと認めるのです。

それによって、遠く隔たったところで生きていたものが、少しずつオリジナルの自分への帰還をしていくことになるのです。

そうなったら、人生は恵みになるのでしょうね。